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診療科・部門案内

産婦人科

担当医の紹介

前田 悟郎 (まえだ ごろう)


部長 前田 悟郎 (まえだ ごろう)

卒業大学
北海道大学  平成21年卒
資格・専門医
日本産婦人科学会 産婦人科専門医
日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
日本周産期・新生児学会 周産期専門医(母体・胎児)
日本産婦人科学会 産婦人科指導医
所属学会
日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会
日本女性医学学会

産婦人科外来のご案内

診療日程

月曜日〜金曜日(完全予約制)

診療内容

2024年11月から産科の診療を休止し、現在は主に婦人科の診療を行っています。
婦人科検診をはじめ、月経に関連するトラブル、ホルモンバランスによる不調、妊娠の希望、避妊の相談、かゆみやおりもの、性感染症、更年期の症状など、婦人科に関わる心配事は、年齢や程度にかかわらず何でも気軽にご相談にいらしてください。

婦人科の専門分野

月経に関連する疾患

月経に関連する疾患には月経不順(月経周期が不規則)、月経困難症、月経前症候群、過多月経(経血量が多い)、過長月経(月経期間が長い)などがあります。

月経困難症

月経に随伴して起こる病的症状で、月経時あるいは月経直前より始まる強い下腹部痛や腰痛を主症状として腹部膨満感、嘔気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、イライラ、下痢および憂うつの順に多くみられます。
子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの疾患が背景にある場合があります。
最近は10歳代の月経困難症が増加しています。

過多月経

月経の血の量が多い(通常のナプキンの使用では対応できない。血の塊が頻回に出る。)。
子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、特発性血小板減少性紫斑病などの疾患が背景にある場合があります。

過長月経

月経期間が長い(8日以上持続)。ホルモンバランスの乱れ、加齢、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどが背景にある場合があります

月経前症候群

月経3~10日前の黄体期に続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失します。
イライラ、のぼせ、下腹部膨満感、下腹部痛、腰痛、頭重感、怒りっぽくなる、頭痛、乳房痛、落ち着かない、憂鬱、不安、眠気、集中力低下、不眠、過食、むくみ、肌荒れなど様々な症状があります。

月経に関連する疾患には低用量ピルをはじめとするホルモン剤や漢方薬が効果がある場合があります。子宮筋腫などの器質性疾患に大しては手術(主に腹腔鏡手術)も行っています。
お気軽にご相談ください。

婦人科腫瘍

婦人科腫瘍には子宮のポリープ、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣腫瘍、子宮頸がん、子宮体がんなどがあります。

子宮のポリープ

不正出血、不妊の原因になります。

子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症

月経痛、腹痛、腰痛、頻尿、性交痛、排便痛、不妊、流産、早産などの原因なります。

卵巣腫瘍

腹部膨満感、急激な腹痛などの原因になります。

子宮頸がん・子宮体がん

初期のがんは当院でも手術が可能ですが、当院での対応が難しい場合は高次施設にご紹介させていただきます。

必要に応じて薬物療法や手術を行っています。

子宮がん検診

子宮がん検診を受ける際、超音波検査も受ければ卵巣の異常も早期に発見できる可能性があります。

感染症

細菌やウイルスに感染は痛みや痒み、臭い、織物の増加などの原因になります。また、放置すれば他人にうつしたり、不妊の原因になることがあります。

月経の移動、避妊(緊急も含めて)

ピルでで予定月経を前にずらしたり、後ろにずらすことができます。
緊急避妊のためのピルも処方しています。

更年期障害

  • 月経異常:不正出血など
  • 自律神経失調症状:のぼせ(ホットフラッシュ)、異常な汗、冷え、動悸など
  • 全身的症状:疲労感、頭痛、肩こり、めまいなど
  • 精神神経症状:頭痛、倦怠感、不眠、不安、憂うつなど
  • 性器の萎縮症状:不正出血、織物、痒み、性交痛、尿失禁、排尿時痛など

閉経の前後10年くらいを更年期といいます。
日本人の平均閉経年齢は50.5歳のため、一般的には45~55歳くらいの期間です。最後の月経から1年以上月経がない状態を閉経といいます。
40歳を過ぎると女性ホルモンの分泌量は変動しながら低下しはじめ、さまざまな症状が出現し始めます。

更年期症状のうち、生活に支障が出る場合を「更年期障害」といいます。
更年期障害になると、QOL(生活の質)が低下して、働く女性の場合は仕事の能率が落ちたり、体調が悪いため、仕事を継続できなくなって離職する場合もあります。
ほとんどの場合は治療によって症状が改善されるので、辛い場合はがまんせずに、お気軽にご相談ください。

更年期障害の治療は、ホルモン補充療法(HRT)と漢方治療が主なものですが、精神的な症状が強い場合などは抗うつ剤や、睡眠剤などを使用することもあります。また、環境の要因が強い場合などはカウンセリングも有効です。

骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤)

骨盤内の臓器(膀胱、子宮、腸)は、骨盤底筋群と呼ばれる筋肉と筋膜がハンモックのような役割をして骨盤内に支えられていますが、それらの筋群が脆弱化すると骨盤内の臓器が腟から下垂し、さまざまな不快感や排尿障害、出血などの原因になります。
子宮、膀胱、直腸の下垂をそれぞれ子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤と呼びます。
中高年の女性に多く、出産、加齢、仕事(重い物をもつ)、肥満などが危険因子となります。
下垂の程度が軽度であれば、腟や肛門周囲にある骨盤底筋群を鍛える体操で進行を抑えられる場合もありますが、薬物治療はできません。
治療は、ペッサリー(女性の腟に挿入して骨盤臓器が腟外に出てくるのを防ぐ医療器具の総称)を挿入するか、手術かのいずれかになります。
骨盤臓器脱の症状は、辛いにも拘らず、なかなか周囲に相談しづらいものです。
年齢や症状の強さによって適切な治療法を検討しています。お気軽にご相談ください。

職歴

2009年4月~北海道大学病院
2010年4月~釧路赤十字病院
2013年8月~苫小牧王子総合病院
2014年4月~北海道大学病院
2014年12月~釧路赤十字病院
2015年4月~市立札幌病院
2016年10月~釧路赤十字病院
2023年6月~名瀬徳洲会病院

手術実績

  • 2022年(釧路赤十字病院在籍中):執刀件数132件
    腹腔鏡下腟式子宮全摘術25件
    腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術3件
    腹腔鏡下付属器摘出術17件
    腹腔鏡下子宮筋腫核出術2件
    腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術2件
    子宮頸部円錐切除術5件
    子宮悪性腫瘍手術5件
    子宮付属器悪性腫瘍手術4件
    広汎子宮全摘術2件
    骨盤臓器脱手術10件
    帝王切開術(緊急も含む)21件
    子宮鏡下手術2件
    その他34件
    助手件数122件
  • 2024年(名瀬徳洲会病院在籍中):執刀件数20件
    腹腔鏡下腟式子宮全摘術5件
    骨盤臓器脱手術3件
    腹腔鏡下子宮筋腫核出術1件
    腹腔鏡下付属器摘出術1件
    腹腔鏡下卵巣腫瘍核出術3件
    腹式付属器摘出術1件
    子宮頸部円錐切除術2件
    その他4件
    助手件数1件
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