奄美群島の島々には徳洲会グループの協力により建設された7病院をはじめ多くの施設があります。
それぞれの島の事情や地理的状況などにより、各病院は少しずつ色合いが異なりますが、名瀬徳洲会病院は人口4万4千人の奄美市に立地しています。
小さな町ながら郡都と呼ばれるだけあって、それなりのものが揃っている比較的便利な地域です。
そのため私たちは離島医療の要となって、医師・看護師・薬剤師・リハビリ部門の充実を図り離島のグループ病院の手助けとなればと考えています。
離島の医療資源には限界があります。だからこそ、なるべく患者さんをつくらないようにする――。
つまり、「住民を病気にさせない」予防医療が重要になります。
次に「病気になったとしても、重症にさせない」ための早期発見・早期治療が必要になってきます。
そして高齢化が加速的に進む離島では、他の医療・福祉機関とも協力してローコスト・ハイクオリティーな切れ目のない医療・
福祉・介護の連携を構築していかなければならないと考えています。
奄美は、素晴らしい場所です。
この温暖な気候を背景に、ゆっくりと過ごしていただき、疲れた心や体を癒やすことができる「今以上に住みやすい島」になるように
「ヘルシー・リゾート・アイランド構想」を、大きな目標の一つとして努力を重ねていきたいと思います。
2022年5月
名瀬徳洲会病院 院 長
満元 洋二郎