臨床工学科
臨床工学科の紹介
臨床工学技士は、厚生労働大臣の免許を受けて 臨床工学技士の名称を用いて、医師の指示の下に生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う者をいいます。
現在の医療では、高度な医療機器が必要不可欠であり、その機器を安全に運用していくために、 専門の知識を有する医療スタッフの存在が欠かせません。
医師をはじめ、各種コメディカルと共に医療機器を用いたチーム医療の一員として治療・検査を サポートしています。
※スタッフ紹介
臨床工学技士 9名(非常勤 1名)
透析浄化業務
血液透析(Hemo Dialysis)
・当院6階に透析室30床。 ・透析患者登録数80名
・使用コンソール機器
NIPRO社製 |
NCV-3 |
13台 |
NCV-2 |
4台 |
NCV-1 |
4台 |
NCV-11 |
1台 |
NCU-8 |
6台 |
オンライン対応
透析室
スタッフ数 |
看護師 |
4名 |
看護助手 |
1名 |
ME |
2~3名 |
下記の特殊透析にも対応しています
血液透析濾過(Hemo Dia Filtration)
血液吸着(Hemo adsorption)
- ・エンドトキシン吸着
- ・薬物吸着
- ・白血球吸着
- ・β2MG吸着
血漿吸着(Plasma adsorption)
血漿交換(Plasma exchange)
二重濾過血漿交換(Double Filtration Plasma Pheresis)
腹水濾過濃縮再静注法(Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy)
ME機器管理業務
ME機器管理では、各機器の使用状況や、使用後点検、日常点検などを行います。
また当院では、9月1日より電子カルテに移行する際、ME管理ソフトも導入。
これにより、集中管理をしている輸液、シリンジポンプ、呼吸器、SPO2センサー、低圧持続吸引器などの貸出し入れ、統計データ管理、各種機器マニュアル、資料の管理を電子カルテ内ソフトで行っていきます。
ME機材、貸出し室
ME管理ソフトを利用して機器管理
ME機器貸出し室
ME機材返却室(呼吸器の使用後点検風景)
使用後点検
循環器業務
右側がME
心カテ、ペースメーカー埋め込み・外来、PTAなど
心臓カテーテル検査、治療の直接介助としてMEは入ります
IABPやIVUS、PTA等も携わります。
内視鏡業務
透視下でのERBD治療中 MEが直接介助を実施。
胃カメラ、大腸カメラ検査
- 上記の他に
- ・食道拡張、食道ステント留置
- ・粘膜切除(EMR)、静脈瘤結札(EVL)
- ・各止血術、胃瘻造設(PEG)、
- ・静脈瘤硬化(EIS)、粘膜下層剥離(ESD)
- ・膵胆管造影(ERCP)、胆道ステント(ERBD)
- ・乳頭括約筋切開(EST) 等
高気圧酸素治療
第一種高気圧酸素治療器
治療実績
腸閉塞、脳梗塞、抹消血管障害
上記の他に、離島ならではの減圧症(潜水症)やハブ咬傷もあります。
呼吸器業務
病棟ラウンド時の呼吸器点検
IMI(株) |
VELAコンプリ |
7台 |
Tバード VSO2 |
4台 |
ピューリタン・ベネット(株) |
ベネット840 JP4 |
4台 |
ベネット840 VV+ |
3台 |
フィピップス・レスピロニクス(株) |
BiPAP V60 |
1台 |
BiPAP Vision |
1台 |
BiPAP シンクロニー |
1台 |
業務内容は、院内における人工呼吸器管理(安全・品質管理)、在宅呼吸器(BiPAP)、SAS(睡眠時無呼吸症候群)
患者へのCPAP/ASV呼吸器装着指導、データ管理などを行っています。
OPE室業務
MEのOPE室での業務
ME1名が専属でOPE室に入っており、麻酔器・除細動器等のME機器日常点検、OPE直接介助、中材業務(滅菌・消毒)を行っています。
その他業務
液化酸素タンク、マニフォールド室(酸素ボンベ・窒素・笑気・吸引)管理
電源周りの管理(当地域は台風等により停電が多い為、停電時のバックアップ管理等)
1回/月、院内スタッフを対象とした研修・勉強会の実施。
看護師等、院内スタッフ対象の呼吸器研修
少人数を対象としてNPPVマスクフィッティング実技研修
呼吸器メーカーによる保守点検技術講習
上記の講習を受ける事により、対象呼吸器のオーバーホール実施が可能となり、院内にて呼吸器保守管理を行っています。
またグループ病院のメリットを生かし、同グループ近隣施設からの参加もあります。
呼吸器メーカーによる保守点検技術講習