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岸和田病院が行う内視鏡診療支援離島中心に年間1万6,000件超にESDなど治療実績の積み上げ著しく
岸和田徳洲会病院(大阪府)は離島を中心に徳洲会グループ病院の内視鏡検査・治療を積極的にサポート、年々、実績を積み上げ、2019年は年間で20施設に対し計1万6638件を手がけた。とくにESD(内視鏡的粘膜下層剝離(はくり)術)やEUS(超音波内視鏡検査)など、より専門的な治療・検査件数が増加。井上太郎・副院長兼内視鏡センター長は「支援先の施設や患者さんの信頼が得られ、診療の充実につながっていると思います」と目を細め、「今後も努力し、サポートする施設・地域の医療の質向上に寄与したい」と意欲的だ。
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岸和田病院 離島病院を積極的に応援ルポ 名瀬病院での内視鏡診療
岸和田徳洲会病院(大阪府)消化器内科は、離島病院への応援診療に積極的に取り組んでいる。同科の常勤医27人の多くが応援診療に従事し、定期的な応援先は2018年実績で21施設(都市部も一部含む)、応援先での内視鏡件数は1万2544件に達する。同院の尾野亘院長が応援体制の確立に尽力した。上下部内視鏡検査や大腸ポリープの切除から、消化管出血の止血術、ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管(すいかん)造影)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離(はくり)術)など高度な内視鏡診療まで手がけ、応援先のニーズに合わせ当直業務も実施。“離島応援は科の通常業務"という認識を同科全体で共有し、症例の多い同院で医師を集め、離島応援を行う仕組みを維持している。
岸和田病院の内視鏡診療・検査年間3万件超 実施離島を中心に21施設支援も含め
岸和田徳洲会病院(大阪府)が2018年の1年間に実施した内視鏡診療・検査は3万件超――。自院のみならず、そのうち1万2000件超は離島を中心とした徳洲会グループ病院のサポートだ。岸和田病院消化器内科に所属する30人超の医師が効率的に活動できる仕組みを築き、18年に支援した医療機関数は21に上った。「今後も精進を重ね、まだサポートできていない地域などを支援していきたい」と井上太郎・内視鏡センター長兼消化器内科主任部長は意気込んでいる。
宮古島徳洲会病院初の下咽頭ESD実施食道からまたがる早期がんに
宮古島徳洲会病院(沖縄県)はこのほど、食道と下咽頭(かいんとう)にまたがる早期の重複がん患者さんに対し、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離(はくり)術: Endoscopic submucosal dissection)を行った。術者は岸和田徳洲会病院(大阪府)の井上太郎・内視鏡センター長兼消化器内科主任部長で、宮古島病院にとって初。治療から2カ月経過した現在も再発はなく、患者さんの状態は良好だという。同院の増成秀樹院長は「離島で都市部のような高い技術の治療が受けられる意義は大きい。負担の少ない治療ですむよう、島の方々に早期発見・早期治療の重要性を周知していきたい」と意欲を見せている。